ノンクラスプデンチャー
ノンクラスプデンチャーとは、金属バネを使用しない弾力性のある樹脂を使用した目立たない義歯のことを言います。
こんな方に最適
- 金属のバネが見えるのが気になる
- 人から入れ歯だと気付かれたくない
- 入れ歯による口臭が気になる
- 入れ歯に違和感を感じている
- 食事がしづらい
- 痛みがある
実際の治療例
上の歯に向かって左側2番目がノンクラスプデンチャーです。その横2本がメタルボンドです。ノンクラスプデンチャーの歯の色をメタルボンドと同じように製作しました。
<下顎を作製したケース>
左右の奥歯用に2つ作製しました。
<上顎を作製したケース>
かみ合わせが深く奥歯の針金が入りにくい場所です。向かって左側にノンクラスプデンチャーを入れています。
メリット
- 歯に金属のばねを使わないので歯の負担が少ない
- 審美性に優れており、金属ばねを使用していないので入れ歯だと気付かれにくい
- 臭い、汚れがつきにくい
- 弾力性のある素材で固定されるので外れたり、ズレたりしづらい
デメリット
- 歯の状態により適用できない場合がある
- メンテナンス状況により作り直す必要がある
- 壊れたり破損してしまったときの修理・調整が難しい
メンテナンスについて
使用状況などにもよりますが、耐用年数は通常2〜5年です。
ノンクラスプデンチャーの素材はプラスチック(樹脂)でできているため、経年劣化や摩耗があります。
- 破損
落としてしまったり、入れ歯が正しい位置に収まっていない状態で噛んでしまったことによる破損事例は多くあります。また、硬いものを好んでよく食べる方も義歯の負担が大きいことで破損しやすくなることもあります。 - 身体の変化
年齢とともに体が変化していくように、口腔内も日々変化します。顎の骨が減って入れ歯が合わなくなったり、残存している歯が歯周病になり、歯がグラグラになってしまったりという変化があります。その変化に応じて、入れ歯も補修しなければなりません。こまめなメンテナンスが必要になる可能性もあります。
取り扱い上の注意
- 歯みがき粉や市販の洗浄剤は使用しない(専用の洗浄剤を使用)
- 熱湯につけない(変形します)
入れ歯はさまざまな種類があります。患者さんご自身の優先順位によってどのような治療・入れ歯をするかを決める必要があります。
噛める状態であることはもちろんのこと、見た目を良くしたい、入れ歯だと気付かれたくないことが第一優先の方もいれば、メンテナンスがあまり必要のない長持ちする入れ歯が良い方など、患者さんによって入れ歯に対するご要望は異なります。ご自身が何を一番優先したいか、悩まれているかをお聞かせください。その上で最適な治療方法をご提案いたします。
料金
ノンクラスプデンチャー(印象料含む) | 3歯まで | 110,000円 |
※料金は税込み